北海道の小川沿いや林床に自生するキンポウゲ科トリカブト属のエゾトリカブト(あるいはカラフトブシなど近縁のトリカブト類)です。
雅楽の演奏者が頭にかぶる「鳥兜(とりかぶと)」に形が似ていることからその名が付けられており、8月から10月にかけて美しい青紫色の花を咲かせます。
世界最強クラスの植物毒: 日本三大毒草の一つであり、トリカブト類の中でも北海道に自生するエゾトリカブトは特に強い毒性を持つとされています。
全草が有毒: 花、葉、茎、根、さらには花粉にいたるまで、すべての部分に強力なアコニチン系アルカロイド(神経毒)を含んでいます。
触る際の注意: 傷口や粘膜、あるいは素手で強く触れることでも皮膚から毒素が吸収され、しびれなどの中毒症状を引き起こす恐れがあります。野外で見つけても絶対に素手で触ったり、摘んだりしないでください。
誤食の危険性: 春先の若葉が、食用の山菜である「ニリンソウ」や「モミジガサ(シドケ)」に非常に酷似しているため、北海道や東北地方では毎年のように深刻な誤食死亡事故が発生しています。
非常に美しく風情のある野生の花ですが、極めて危険な猛毒植物ですので、距離を保って観賞するようにしてください。